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1998年、インドにある亡命チベット僧たちが暮らす僧院で、若い修行僧たちの関心は、もっぱらサッカーのワールドカップ。試合の結果が気になって修行に身が入らない彼らを、高僧のゲコ先生は厳しく監督しているが、どうも先生も隠れサッカーファンらしい。世俗を超越した僧院長様は、いまひとつ、サッカーの意味が理解できないようすだった。
ある日、僧院に2人の新入りが、チベットから亡命してきた。まだ幼い少年ニマの母は、彼女の弟パルデンと息子のニマが安全な地で立派な僧になるようにと、貧しい中から金の時計をニマに持たせ、2人を送り出したのだった。
いたずら坊主の少年僧ウゲンとその年上の悪友ロドゥは、夜毎、僧院を抜け出しては近くの民家にテレビを見に行っている。さっそく新入りのパルデンも仲間に引き込んで出かけるが、ゲコ先生にバレ、罰として炊事当番にされてしまった。
ワールドカップの決勝の日、我慢ができなくなったウゲンは、ゲコ先生に決勝さえ見たらその後は修行に励むと約束し、テレビと衛星放送のアンテナをレンタルして、僧院でテレビを見せてくれるよう頼み込む。
お許しをもらったウゲンたちはみんなの小遣いを集め、インド人の経営するレンタル屋に行くが、決勝はレンタル料金が割高になり、お金が足りない。ウゲンはパルデンをそそのかし、ニマが持っている母の時計を出させて、ようやく借りることができた。
大騒ぎの末にアンテナ設置に成功し、決勝戦が始まった。僧院長様もゲコ先生もテレビの前にやってくる。だが、隅の方では、母の時計を失ったニマが沈み込んでいて、ウゲンは気になって仕方がない。
そして、僧院長様とゲコ先生は、テレビの前からウゲンの姿が消えたことに気づいた…。
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